「向日葵の丘」予告編の名作あれこれ。思い出してみる。



うまい予告編。個人的に今も思うのは「ロッキー」あれは、予告だけで感動する。が、映画館に行っても感動できる。基本はストーリーを追うパターンで、オーソドックスだが見事。

逆に映画館で観ると大感動なのに、予告では全然ダメなのが「ニューシネマパラダイス」今回の「向日葵」と内容的に似た部分があるので、気になる。が、「ニューシネマ」のむずかしいところは、主人公が子供時代、青年時代、壮年期と、3人も出てくること。

それを3分で紹介するのはむずかしい。古い映画館が出てきて、恋があって、親父と子供の絆があって、戦争があってと、内容ももりだくさん。予告編がああなってしまうのも分かる。

スピルバーグは「ジョーズ」では鮫を、「ジュラシックパーク」では恐竜を、「未知との遭遇」ではUFOを一切見せない予告編を作った。これは見事で、一番出すとウケるものを出さず。それでいて、「なんか凄そー」と思わせてしまう。が、「向日葵」では使えない手法だ。

ヒッチコックは自身が予告編に出演して、映画を解説する。「サイコ」なんて、怖いシーンをひとつも見せずに、その恐怖を伝え、「なんか凄そー」とやはり思わせてしまった。伊丹十三監督もそれを見習い、自身が予告編に登場した。が、これらも、両監督が有名だから成り立つ手法。無名の僕ではダメだ。

昔の角川映画。70−80年代の予告は抜群にうまかった。が、実際観るとそうでもないのだが、今も、それぞれの作品を覚えているし、キャッチコピーまで思い出す。「人間の証明」「野生の証明」「戦国自衛隊」そして「復活の日」なんて予告で泣いてしまった。が、その泣ける部分は映画のクライマックスであり、ラストシーンだったのだけど。

黒澤明監督の「乱」も凄かった。ストーリーもなにも紹介せず。映画の1シーンを見せるのだが、その映像の素晴らしさに唸ってしまう。そして最後に「黒澤明監督作品」と出るだけで、「参りました」という感じ。でも、これは巨匠ならでは。真似ができない。

さて、どんなパターンの予告にすれば「向日葵の丘」を「観たい!」と思ってくれるのか?





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2015年01月22日 Posted byクロエ at 22:19 │Comments(0)宣伝準備

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