「向日葵の丘」映画監督業はブラック企業の社員を越える?!

いくら作業しても終わりが見えず。時間が足りない。本来、監督業というのは、映画を作る仕事であり、完成し、キャンペーンをすれば終了。なのだが、こうなった理由は、毎回、僕は7人分の仕事をしているからだ。
監督、脚本、プロデュサー、編集、製作部、宣伝部、等を兼ねている。低予算で映画を作るために人員を減らし、1人でそれらを担当することでまず人件費を減らす。いくつかのパートのギャラはもらっていない。そして製作会社が参加しないので、会社がやるべきことを、すべて僕1人やっている。
なぜ、製作会社を入れなかったか? 以前にも書いたが映画製作で起こる多くの問題は製作会社が原因。人件費をピンハネ。シナリオや演出にあれこれ口を出してくる。そのほとんどが当て外れな意見、足を引っ張るばかり。毎回、そんな人たちと戦うことに多くの時間と労力を取られた。
同時に、製作会社というのは製作費から取る手数料が収入なので、小さな映画であってもより多くの手数料を取ろうとする。低予算で多くの手数料を抜かれたら映画製作自体がより困難になる。それでも会社はウソをついてでも手数料を多く取ろうとする。さらに、経費をごまかし懐にいれる。これまでも信頼した製作会社に何度も裏切られたこともあり、百害あって一利なし。だから、最近は製作会社を入れずに映画作りをする。
それと、映画というのはヒットしたくらいでは、大きな儲けは出ない。収入の多くは映画館がとってしまうからだ。(だから、製作会社は製作費から少しでも多くの手数料を取ろうとする)宣伝費は全てこちら。舞台挨拶に行ってもギャラも交通費もでない。さらに配給会社も歩合を取る。そのあとに製作側に入る収入は、本当に僅か。映画の世界はそんな?な、おかしなシステムになっている。
だから、低予算映画は本当に大変。ブラック企業で働くように、長時間、低賃金で仕事をする。特に監督業はブラックを越える。1日の日給が100円という計算になることも頻繁にある。それなのに、僕みたいに7人分も働くと、映画公開終了後に過労で倒れ、半年も寝たきりになったりする。それでいて十分な収入はなく、残るのは膨大な借金だけ。何とも因果な商売である。それでも観客に感動や笑いを届けることができれば、過労死して終わってもいいなと思ったりする...。

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2014年09月20日 Posted byクロエ at 09:21 │Comments(0) │監督日記
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