「向日葵の丘」監督日記 前半をテレビモニターで確認

まだ、目標値までは行っていない。どこをカットすればいいか? 確認するために前半戦のデータを書き出し、さらにDVDに焼いてテレビモニターで見てみた。
パソコンモニターで見るのと違い、テレビで映画劇場を見ている気分になり、違って視点で見れる。1時間14分ほどの前半はいかに?
監督としての客観性を持ちながら、観客の視点でも見なければならない。さあ、最終版に限りなく近いバージョンの初上映だ。
各シーン。短くしたのでテンポがよくなり、スピーディで見やすい。いろんな部分を注意しながら見るが、つい物語に引き込まれそうになる。おっと、危ない!でも、これはいい兆候。
次第に「多香子、がんばれ!」「みどり、負けるな」「エリカ、いいぞ!」と主人公たちを応援している自分に気づく。やはり、若手俳優の3人。とてもいい!
そして今回、感じたのは、ロケ地の美しさがしっかり出ていること。静岡県のとある街。1983年どころか、1960年代といってもいい懐かしい風景。いつも僕が気にする「街感」が今回はとても良く出ているのがうれしい。
映画ではまず舞台となる街をしっかりと紹介できなければ、何も始まらない。が、これが意外にむずかしい。「東京」といえば知ってるでしょう?みたいな感じで東京を描く映画が多い。地方も同じだ。それぞれの個性が出てないことが多い。
街は映画のもうひとりの主人公。それをしっかりと描けないと物語は台無しになる。大林宣彦監督の「尾道」シリーズ。倉本聰さんが脚本を書いた「北の国から」それぞれの街を訪ねたような気分になる。それが大事だ。
そして気になっていた1983年感。これも結構出ていた。それを再現するには莫大な予算が必要なのだが、今回はそこまでの費用はない。が、あえて金のかかることしないで、時代感を出すことを考えた。それもうまく行っているようだ。まだ、これから音や音楽をプラスするのだけど。
そして、多香子たちは無事に文化祭で****できるのか?というところで「つづく」えーーーここで終わり? 後半はどうなるの? でも、誰にも文句はいえない。僕自身が作業せねば後半はまだ見れないのだ。
果たして多香子の運命は? そしてみどりは、エリカは? さらには、30年後の多香子は? 彼女を古里で待ち受けているものは何か? 全てのエピソードが、クライマックスに向かって、もの凄いスピードで走り出す。
全ての人たちの運命を乗せて「向日葵の丘」は涙のラストに集結する、と僕は分かっているのだけど、続きを見るためには、また書き出しに2時間。DVD焼きに2時間をかけねばならない。
でも、前半はとにかく行けそうだ!

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2014年08月22日 Posted byクロエ at 20:36 │Comments(0) │編集作業
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