「向日葵の丘」脚本家デビューまでの物語③ー!自分が描くべきものとは?

20年ほど前の話を続ける。留学以前から不安だったこと。例えば、漫画家の水島新司さんは野球が好き。だから、野球漫画を書く。本宮ひろ志さんは少年時代から河原で木刀もって喧嘩していた。だから、「男一匹ガキ大将」や「男樹」という漫画が描けた。皆、スペシャリティがある。
ミステリー作家の森村誠一さんは元ホテルマン。司馬遼太郎さんは、元新聞記者。皆、バックグラウンドがある。では、僕は何か?高校時代は映画が趣味。その映画を仕事にしたら、何もなくなる。プロレスが好きとか、野球が好きとか、ボクシングが好きなら、その種の映画が作れるが、特になし。
高校時代からSF映画が好きで、ルーカス、スピルバーグに憧れて、LAの映画学校に留学したのが、雄一のスペシャリティか?「トワイライトゾーン」や「スタートレック」(どちらもテレビ)が好きだった。
で、当時の僕はそれらの日本版ともいうべき、物語を作りシナリオにしていた。が、SF好きの友人以外の評判は悪く。先のプロデュサー発言。「それ以外にものを描いてみろよ!」となる。しかし、それ以外には何もなかった。
で、いろいろと考えた。高校時代の話?映画ばかり見ていた.....ミステリー小説をいっぱい読んでた......そんなの青春ものにならない。では、留学時代の話?これはいいかも?そう思えて、ロサンゼルスに留学した日本人の青年の話を描いてみる。自分が体験したことをベースに、30分くらいの物語。これが意外に評判よかった。
プロデュサーをやっている友人。いつも「よく分からないんだよな.....。何なのこれ?」と言っていたが、SFに無知だからと思っていた。それが「これは面白い! 太田は青春もの合ってんじゃない?」と言われた。合ってるというより、青春ものは大嫌い....なのに、他でも評判がよかった。
もちろん、アメリカが舞台のドラマなんて即、テレビ局で採用なんてことはない。とりあえず、シナリオの練習だ。「カルフォルニアの青い空」というタイトルにして、シリーズ化してみた(今考えると因縁的? 「青い空」!)かなり評判がよかった。
じゃあ、アメリカが舞台でなくてもいいかも?と留学生が帰国して日本で友人を訪ねる「カミング・ホーム・ストーリー」という6話完結ものを描いた、これも評判がよかった。そんなとき、知り合いの漫画雑誌の編集者から連絡があった,....
(つづく)

「向日葵の丘」その昔、僕がトラブルメーカーと呼ばれた理由?
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2014年09月21日 Posted byクロエ at 23:00 │Comments(0) │思い出物語
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