「向日葵の丘」脚本家デビューまでの物語②ー青春映画は大嫌い!

20年ほど前の話を続ける。あるとき、プロデュサーをやる友人に言われた。「太田はSFとかファンタジーのシナリオばかり書くけど、今の日本映画界で一番、認められないジャンルだぞ!(当時は確かにその通り。それらを理解できる映画会社の重役は皆無)プロのライターだって、好きなものばかり書いている訳じゃないし他のものを書いてみろよ」
ちとおかしな話だと思った。プロはギャラをもらってシナリオを書く。ギャラももらっていないのに、なぜ、好きでもないジャンルを書く必要があるのか?僕は当時プロではない。と反感を持ったが、友人がいおうとしたのは
「SFやファンタジーの需要はゼロといっていい。だから、低予算でできる深夜ドラマの青春ものとか、そんなシナリオを書いた方が実現する可能性が高いんじゃないか?」
ということだった。それは、その通りだ。当時(今も)青春映画が大嫌いだった!(なのに、今は青春映画ばかり監督している?)でも、確かにSF映画に比べると、遥かに需要はあるし、制作費もかからない。青春映画のシナリオ書いてみようと思った。
ただ、興味のない青春もの。何を書けばいいのか?僕らの世代で「青春もの」というと、「飛び出せ! 青春」だが、あんなストーリーは書けない。その時代に、あんな物語では絶対に受けないというのもある。学生時代に運動部ではなかったし、好きなスポーツもない(格闘技は好き)野球やテニスが好きなら、定番だが、興味がない。
青春ものにスポーツはつきもの。駄目だ。「金八先生」シリーズは好きで全シリーズ見ていたが、教師経験もなく、あんな凄いシナリオはとても書けない。恋愛ドラマはさらに興味なし。そう考えていて、不安になった。そう。アメリカ留学前からの大きな不安を思い出した。
(つづく)

「向日葵の丘」その昔、僕がトラブルメーカーと呼ばれた理由?
「向日葵の丘」「思い出物語」ー夢を追うと失うもの。プロを目指すと心傷付けること。
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2014年09月21日 Posted byクロエ at 22:58 │Comments(0) │思い出物語
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